ほのぼの日和

文豪に関する随筆などを現代語訳して掲載しております。

初心者でもカンタン水彩画の始め方とコツ

私は、趣味で絵画制作をしています。ここ数年、透明水彩に挑戦してみて得られた学びを生かして、水彩画製作上の道具選びやコツなどをまとめてみました。

 


水彩画を始める前に不透明水彩透明水彩の違いを知ろう!


水彩絵具には、不透明水彩透明水彩の2種類があります。
皆さんが学生の時に使用していた水彩絵の具は、不透明水彩になります。
重ね塗りをすることによって、絵に厚みが増し重厚な表現が可能です。
下の絵の具の上に、別の色を置くと、下の色が透けて見えないようであれば、不透明水彩の絵の具です。


一方、透明水彩は、重ね塗りをしても下に塗った色が、上から別の色を重ねても透けて見えます。


もし、頭の中にある描きたいと思う水彩画が透明感のある絵でしたら、透明水彩絵の具を購入して始めましょう!
また、水彩画を描くにあたって道具が必要になってきます。ご自宅にある物で始めても構いません。
一先ず、下記のリストでチェックをしてみて下さい。


透明水彩絵の具(チューブに透明水彩と表記のあるもの)
・パレット
・紙(厚口)
・筆 2~3本(必ず穂先がシュッとまとまっている物を使って下さいね)
・洗筆用のビン 1~2個(これは、ご自宅にある不要なマグカップでもいいと思います)
・鉛筆(芯が柔らかく紙を傷つけない、B2などがいいのですが、無ければHBでもOKです)
・消しゴム(プラスチック消しゴムは紙を痛めるため、練り消しが最良ですが、無ければ普通の消しゴムでもOKです)
ティッシュ(筆についた余分な水分を取ったり、光を表現するために色を紙から抜く時に使います)


透明水彩の絵具は、まずは基本色がセットになっている物を購入してもいいですし。
既に、ご自分の頭の中で描きたいイメージがあるようでしたら、一本ずつ必要な色を選んで買ってもいいと思います。


また、野外でスケッチして着色することを考えているようでしたら、パレットに基本色が固めてある固形パレットをご購入されることを薦めます。


さて、水彩画の道具を一式購入に行く前に、道具選びのポイントについて下記にまとめてみましたので、ぜひご参考になさってください♪


初心者が水彩画を始めるにあたっての紙の選び方


水彩画を学ぶにあたって、紙の大きさは重要です。
大きな紙で始めると、絵のバランスを見ながら下絵を描くのに時間がかかり。
色を塗るのも、それが乾くのにも時間がかかり水彩画がとりあえず一枚完成した!という達成感をすぐに得ることができません。


なので、まずはハガキサイズから。あるいはA4の半分のサイズである、A5。
またはB5くらいの大きさの紙から始めましょう!


このくらいのサイズでしたら、絵の全体のバランスを確認しやすいからです。
個人的には、大きなサイズの紙を正方形に切って使うことをお薦めします。
紙の形が長方形であれば、画面を最低でも9分割して構図を考える必要性がでてきますが、正方形だとそういった事が不必要だからです。
短辺と長辺がないため、必ず物を中央に描かなければならず自然に構図がまとまります。正方形が構図をまとめさせる、と言い換えても過言ではありません。


また、紙は厚口を選びましょう!
紙が薄いと紙自体を水張りし、実際に絵を描き、色を乗せた時に紙がたわむのを軽減する作業が必要になってきます。
紙そのものが厚いと、描いてる最中に紙がたわんでもそこまで気にせず作業をすることができます。


初心者が水彩画を始めるにあたっての筆の選び方


筆の大きさは、描く紙の大きさによって左右されます。
紙が大きければ大きい程、筆も大きい物を選ぶ必要がでてきます。
紙のサイズが小さければ、絵手紙を描く用に販売されている筆をお薦めします。
筆は、必ず穂先がシュッとまとまっている物を穂先のサイズが大・小が最低各1本ずつ、揃えたのでいいと思います。
また、はけタイプの筆については、ご自分が風景画を描きたいと考えていらっしゃるようでしたら、必要になってきます。
ですが、静物画など広い面に対し均一に色を置く必要の無い絵でしたら。普通の筆を購入しただけで大丈夫です。


初心者が水彩画を始めるにあたってのコツ


透明水彩における水彩画は、白色絵の具を使わない画法によって生み出されているのだと覚えて下さい。


透明感のある美しい水彩画は、物に光が当たっているところは塗らずに、紙の白さを生かす技法によって生み出されています。
そのため、光が当たっている部分に色がにじんでしまったら、ティッシュや海綿で吸い取る必要があります。
紙自体が持つ白さを生かしているから、絵の具が持つ透明感が輝くのです。
なので、色を重点的に置くのは、主に影の部分だけであること。
まずは、このことを念頭に、水彩画の技法を学びましょう!


さいごに


ここまで読んで、読んで下さりありがとうございます♪透明水彩絵の具を使った水彩画は、恐らく学校生活で使い慣れた不透明水彩絵の具とは、まったく逆の考え方で描かなければいけません。最初は、考え方に慣れず。技法を紹介している動画やサイトを見ても疑問に感じるかもしれません。ですが、やっていく内に紙の上に広がる美しい色の輝きに、深い感動を覚える瞬間が訪れますよ♪